木の家VS鉄の家

コトブキの家と、木造住宅との違い。

重量鉄骨構造の性能を良く知ってもらいたいから。木造と比較することで分かりやすくお伝えします。

素材の品質

鉄

建物用のハガネ材は、一定の規格により全国で統一されているため、強度など品質にバラつきがありません。

木

木材は松と称されるものだけでも数種類あり、産地によっても強度や節の数などが異なるため、品質にバラつきがあります。



建物の強度を左右する“仕口”

鉄

仕口とは、柱と梁を結合する部分のこと。鉄の家は、仕口を一体化したラーメン構造になっているため、柱と梁がしっかり固定され、高い強度を有します。補強材が不要なため、どこにでも開口部を設けることができます。

木

柱と梁にほぞとほぞ穴を作り接合しています。その仕口を金物で補強することも多くあります。さらに、その対角線方向に筋交いという補強材を入れます。筋交いの箇所数は建築基準法で定められているため、筋交いのある場所には開口部を設けることができません。



構造体の安全性

鉄

単純明快でシンプルな構造体です。そのため、誤りが容易に発見でき、失敗を未然に防ぐことができます。また、重量鉄骨構造にとって最も重要な溶接箇所は今、オートの機械溶接が主となっています。機械を盲目的に信用できないのは当然のこと。そのため、機械によって正しく溶接がなされているか否かを超音波探査器で調査し、その記録を残すことで、安全性を示しています。

木

在来工法の場合は、仕口や継ぎ手などが多数あり、各箇所に2〜3個の補強金物を取り付けることが義務づけられています。その数は100以上に及び、場所によって釘の打ち方にさえ注意を払うことが必要とされています。これだけの数の項目の注意点を管理者がすべて管理し得るのかが問題点といえます。



平面計画の自由度

鉄

1階と2階はコンクリートで仕切ることで各階の空間が独立するため、それぞれに自由な間取りプランを実現できます。コンクリートの優れた遮音性によって、2階の騒音も気になりません。

木

2階の間取りを考える際、1階の柱や梁の位置を考慮しなければならず、希望の間取りプランが実現できないことがあります。



構造体の耐久性

鉄

鉄の唯一の弱点であるサビは、水と酸素のどちらか一方がなければ発生しません。それを踏まえた処置を施せば、築年数を経ても雨風にさらされても錆びることがありません。

木

木材は劣化が早く、収縮などの心配もあり、耐久力には限界があります。また、防蟻薬剤も数年程度で効力は激減するため、シロアリ対策にも限界があります。


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